ファナックのアルミニウム溶接協働ロボットは、アルミニウム合金溶接の現場向けに特別に設計された、溶接システム向けの統合ソリューションです。その主な利点は、人間とロボットの協働における安全性、アルミニウム溶接プロセスとの互換性、そして自動化の精度にあります。
1. コアハードウェア
ロボット本体は、可搬重量10kg、作業半径1418mmのFANUC CRX-10iA協働ロボットです。8年間のメンテナンスフリー運転が可能で、衝突検知機能により安全な人間とロボットの協働を実現します。Fronius TPS/i溶接電源とCMT(コールドメタルトランスファー)技術を組み合わせることで、低入熱によりアルミニウム溶接時の熱変形やスパッタを低減し、0.3mm以上の薄板アルミニウムの溶接に適しています。
2. 主な技術的特徴
ワイヤセンシング:溶接ワイヤがセンサーとして機能し、光学機器を使用せずにワークピースのずれ(厚さ0.5~20mmのアルミ板における隙間や治具の誤差など)を検出できます。ロボットは溶接経路を自動的に調整できるため、アルミ溶接の再加工が不要になります。
ティーチングモード:プログラミング中、溶接ワイヤは自動的に引き込まれて曲がりを防ぎ、一定の引き抜き長さを維持することで、アルミニウム溶接経路のプログラミング効率を大幅に向上させます。
ワイヤ供給システム:複数のフィーダーが同時にワイヤを供給することで、軟質アルミニウムワイヤや長い供給距離といった課題に対応し、正確なアルミニウムワイヤ供給を実現します。
3. アプリケーションの価値
少量多品種のアルミニウム溶接に適しており、専門のプログラミング担当者がいなくても迅速に導入できます。さらに、Fronius WeldCubeシステムを活用することで、溶接データの監視とプロセスの最適化が可能になり、アルミニウム溶接の品質と生産効率のバランスを取ることができます。